ポリエステル素材シャツの異臭
2020年08月19日
これは 未だ終息の見えないコロナ禍でのお盆休み中の我が家の会話です … (コロナとは関係ありません。)
「このTシャツ臭いんだけど!
お父さん どうにかして!」
と訴えるのは 依然学校が始まらず引きこもり状態の長女。
「あー! ○○(長男、テニス部)の洗濯物と一緒に洗っちゃったからだ〜」 と妻。
そういう問題か …
まぁ それもあるか … 父
乾きが早くシワにならない上 丈夫なポリエステルですが 、綿などの天然繊維に比べると通気性・吸収性・発散性が乏しく、異臭を発っしやすい素材です。
通気性✕ = 蒸れて汗をかきやすい
吸水性✕ = かいた汗を吸わない
発散性✕ = 外にも出ていかないので 更に蒸れた状態が長く続く
汗をかいて湿っている時間が長いほど、人からの皮脂や汗の成分、タンパク質などの雑菌が繁殖して異臭の原因となります。
更に最近のポリエステルは弱点を補う為に、吸湿速乾機能を高めたものが多く、その構造により 汚れや細菌が残りやすく、 通常の洗濯をしても一定量は残り、少しずつ蓄積していきます。(繊維に凸凹をつけて 表面積を拡大して気化させる仕組み)
これが異臭の元になるのです。
では どうやって落とすのか?
まず基本的に、日頃の家庭洗濯では汚れをきちんと落としきれてないことが多いです。 (我が家がその典型?)
体からの汚れは弱酸性なので、アルカリ(弱)に反応して作用します。 家庭洗濯では粉末のアルカリ性洗剤が効果的です。(ポリエステルは濃紺色でも色褪せなどのアルカリによる弊害はほぼ無いのでご安心ください。)
次に、出来れば40℃位のお湯で洗う。
体温より少し高い温度で洗うことで 汚れが溶解しやすくなります。
(この時に気をつけないといけないのは、あまり温度を上げすぎると 洗濯槽内部の汚れまでを剥がしてしまい 悲惨な状態になる…?)
最後は、洗面器・バケツなどで酸素系漂白剤(アルカリ増強)で漬け込みですね。この時は温度が高い程 効果的です。
他には、「オスバンS」で漬け込みも効果的です。殺菌消毒剤で完全殺菌しますが、逆性石鹸といって 他の洗剤などと併用してしまうと効果がなくなってしまうので注意が必要です。(オスバンSで漬け込みの様子は 以前のブログにありますので そちらをご参照ください。m(_ _)m)
更に これは洗濯全般に関係しますが、
すすぎが疎かになっている事が多いです。
洗剤で汚れをいくら落としても
その汚れがしっかり洗い流されていないと 全く意味の無い洗濯になってしまいます。
たっぷりの水量で 2回すすぎは最低限と思ってください。
そんな訳で我が家の異臭問題は無事、解決しましたが …
実は 文章中の失敗例の通り …
横着して 洗濯機で漂白していたら内部の汚れまで剥離! まさに 悲惨な状態になりました。 ?
まぁ これはこれで 洗濯槽の掃除が出来たと思えば 良しとします …