(前)サイトウが「汗抜き加工」をやらない理由
2017年09月12日
「汗抜き加工」 ご存じでしょうか?
クリーニング店頭でよく見る付加価値サービスです。
でも この「汗抜き加工」。サイトウではやりません。この理由は…
汗抜き加工とは、字のとおり 汗の汚れを落とす加工です。汗の成分は ほとんどが水分ですね。なので、極端な話 ハンガーに吊るして乾かすだけで汗のほとんどの成分は無くなります。問題は残りの汗の成分。タンパク質・アンモニア・塩分など…これらの汗の成分が残っていると黄ばみ・変色・カビなどのトラブルの元になります。この成分は水溶性の汚れです。
しかし クリーニング業者が行うドライクリーニングは、この「水溶性の汚れが落ちにくい」という弱点があります。そこでこの弱点を補うために、ドライクリーニング溶剤の中に 「水溶性の汚れを溶かす加工剤」を投入して 水溶性の汗の成分を落とすわけです。これが「汗抜き加工」です。基本的にドライクリーニングなので「汗抜きドライ」とも言われ、各社様々な名称が付けられています。
では、その衣類から溶けだした汗の成分(汚れ)はどこにいったのでしょうか?
ドライクリーニングの溶剤に溶け出しまします。
溶け出した汗の成分はドライクリーニング溶剤中に溶け込みます。
これが 危険なんです。
(添付画像下)
すみません。長くなってしまったので 以降 後半に続きます。m(_ _)m