汗抜きドライ・汗抜き加工・ダブルクリーニング !?
2018年08月30日
この時期、クリーニング店でよく目にする
「汗抜き加工」「汗抜きドライ」「ダブルクリーニング」「水洗い」「〇〇洗浄」「〇〇フレッシュ」…などの文字。
そうです。 すべて 「汗の汚れを落としましょう!」というものですね。
どれも似たようなネーミングですが、とても重要なものが伝わっていません。
それは、
その加工は、 「ドライクリーニングによるものなのか、 水洗いによるものなのか」
というものです。
汗の成分は ほとんどが水分。これは乾燥(蒸発)してしまえば洗わなくてもなくなりますね。
問題は残りのわずかな他の成分。
塩分・アンモニア・タンパク質・乳酸・尿素 などの水溶性の成分。
これらが残っていると、なんとなくゴワゴワしたり なんとなくベタついたり なんとなく臭ったり なんとなくサッパリしない…
なんとなく不快なんです。
生地の変色やカビ・虫食いなども原因は同じです。
水溶性の成分 ⇒ 通常のドライクリーニングでは落ちません。
だって、水溶性なので 油(ドライクリーニング)には溶けないから。 ここはドライクリーニングの弱点。
そこで、ドライクリーニングでも水溶性の成分を落とせるように、ドライクリーニング溶剤の中に助剤を投入して 水溶性の汚れを落ちるようにします。
これが 「ドライクリーニングによる汗抜き加工」です。
一方は 水洗いはその名の通り、
「汗(水溶性)の汚れは水洗いで落とす方法」
どちらもメリット・デメリットはあります。
クリーニング業者側から見ると、 効率 リスク 技術 経費 なども考慮しなければなりません。
ただ その効果だけを考えると、
「水溶性の汚れは水洗いで落とす」のが理想です。
ドライクリーニングによる汗抜きは 簡易的なものと思ってください。なので加工料金も安価(時には無料・サービス)なんです。
一方、水洗いは 技術・時間を必要とし、リスクも伴います。
ただ「キレイにする」事を考えたら 水洗いがベストです。
なので、サイトウのダブルクリーニングは
100%水洗いです。
(ドライクリーニング+水洗い)
ドライクリーニングでは落ちきらない目に見えない汚れも 水洗いで洗い流します!
なので、サイトウは ドライクリーニングでの汗抜き加工はやりません。